研究概要

当教室における研究の概要

 随意運動が如何に発現し、どのようにして制御されるかを知ろうとする研究は、高次脳機能のシステム的研究の重要部分を占めている。
 最近の研究の発展によって、大脳皮質には多数の運動領野が存在することが明らかになった。
 当教室では、大脳の高次運動野が運動の発現にそれぞれいかなる関与をするか、行うべき運動を決定し、さらにそれを企画・構成し、準備する過程はどのようなメカニズムで行われるかを解明しようとする。
 研究手法としては、実際に行動し、運動している霊長類の脳細胞活動を記録し、時系列的に解析する生理学的手法を中心とするが、蛍光物質などのトレーサーや免疫組織化学的手法を用いて脳の微細な回路網を検索したり、生理活性物質を電気泳動的に局所微量投与するなどして、脳細胞の生理機能の基盤となっているリセプターの働きを調べる手法も採用している。

研究内容

前頭前野の機能解明を目的とした課題(目標の設定や目標達成のための企画に関わる機能)

■課題内容 : サル前方にあるディスプレイに迷路図を示し、コントローラによって制御可能なカーソルを目標(ゴール)まで移動させる。
 サルは途中に障害物があっても回避できる。このことからサルは先の行動を予測して現在の行動を決定することがわかる。 <図参照のこと>
《 参考資料 》
* 興味をお持ちの方はサイト管理人橋までご連絡ください。
member のページに各研究者の研究テーマがあります。そちらも参考にしてください。

運動を企画する脳 -高次運動野と前頭前野-

 2008年に東北大学で行われたオープンキャンパスで使用した動画の改訂版です。 高次運動野、前頭前野の機能理解にドウゾ。 教育目的などで使用する場合もクレジットを削らなければ広くお使いいただけます。
高画質版の提供は こちら までご連絡ください。※メールアドレスの"*"を"@"に変えてください。